5.正しい資金計画のやり方
資金計画で大切なことは、
どのタイミングで
資金計画を行うか?
土地を決め、住宅会社を決め、
プラン(間取り)を描いてもらい、
そして見積りを出してもらう。
同時に『資金計画書』という名の
予算シートを出してくる住宅会社が
多いのですが、このタイミングで
資金計画を行うのでは
あまり意味がありません。
資金計画とは、全体予算をはじめ、
土地や家など、それぞれ一体どれくらい
予算を振り分けるのかという計画を
立てるために行うものですから、
家づくりの最初にしなければ
意味がありません。
ですから、家づくりはまず
資金計画から始めるということを
肝に命じておいてください。
その資金計画で最初に行うことが
『住宅ローン選び』です。
では、まずは住宅ローンについて
考えてみましょう。
『住宅ローン』で借り入れする金額を決める際、
1.金利タイプ
2.返済期間
3.月々返済額
この3つをもとに決めていきます。
一般的には、返済期間の最長は
35年なのですが、(フラット50という
50年までOKという商品もありますが、
ここでは割愛します)
返済期間については多くの方が
勘違いしていることがあります。
返済期間は5年単位でしか
決められないという勘違いです。
実は、この返済期間は、5年単位という
決まりなどもちろんありませんし、
自分自身で自由に決められます。
好きな年数で、31年とか、24年といった風に。
フラット35という商品を選ぶ場合、
商品名がそうだからかもしれないのですが、
35年返済しかダメだと思い込んでいる方が
けっこういらっしゃいます。
この誤解についても、決してそんなこと
ありませんので、安心して
いただければと思います。
返済期間については、以上のことを
踏まえつつ、職業や年齢などを考慮した上で
決めていただければと思います。
ただし、あまり短い期間で
設定してしまった場合、
借入額が少なくなってしまう
ことになるので、予算という点も
考慮しつつ決めていただければと思います。
では続いては、"月々の返済額"についてです。
あなたが、現在賃貸アパートやマンションにお住まいなら、
『家賃』+『光熱費(ガス・電気・水道代)』+『CATV代』が、
居住費としてかかっています。
そして、これから家を建てるとなると、
この『家賃』が『住宅ローン』に変わり、
さらに『固定資産税』が税金としてかかって
くるようになります。
また、家を建てるとなると、
家の面積が増える分、もしかしたら光熱費も
多少上がるかもしれません。
20年後、30年後の『修繕』に備えて、
その積立てをしていきたいと
思っているかもしれません。
そうなれば、今までよりもお金が
かかってしまうということになります。
本当は最初に『資金計画』をしつつ、
加えて『生命保険』を見直した方が良いんです。
住宅ローンを借りるとなると、
団体信用生命保険と言う生命保険に加入すること
になります。そうなれば、ローンを組んだ方に、
もしものことが合った場合、
住宅ローンがその保険金で相殺されることに
なります。つまり手厚い保障がつくということ
なんです。
家を建てるこの機会に、一度、
現在の生命保険を見直してみることも
大切なんです。
無駄に保障ばかり増やして、
保険にお金をかけ過ぎてしまっている方も
決して少なくないです。
もし、保障の手厚さは維持したまま、
保険が1〜2万円削れれば、
それで固定資産税や修繕費用の
積立てが出来ますので、
保険の見直しもぜひ前向きに
考えていただきつつ、
返済金額を算出していただければと思います。
住宅ローンは、以上のことを踏まえた上で
選ぶようにしていただくといいんです。
そして、そこから逆算された借入金額に、
負担出来る自己資金を加算した合計金額が、
あなたにとってのベストな全体予算と
いうわけです。