3.資金計画に失敗する3つの理由
1つ目の理由
土地と建物以外の費用を事前にしっかりと把握していない
家づくりをおいて諸費用という言葉を聞いたことがありますか?
諸費用に含まれている費用とは?
実際、他の住宅会社を回ってこられた方に「土地と建物以外に、どういった費用がどのくらいかかるのか知っていますか?」
という質問をすると...
「大体150万ぐらいですか?」という答えがかえってきます。
おそらくこれらは、家を買う時に必ずかかる登記費用、火災保険や住宅ローン借入時の費用だけと思っていませんか?
果たして土地と建物以外にそれらの費用負担だけで住める家が本当に建つのでしょうか?
新居にあわせて購入する家具、家電製品。また、せっかく家を建てるのですからエクステリア(庭)だってキレイにしたいですよね。他にも引越費用、地盤改良費などの購入する土地によって必要な費用など。予算計上しておかないと、もしもの時にお金が足りなくなってしまい、予算オーバーになってしまいます。これらの費用の金額を出来る限り具体的に出しておきましょう。
2つ目の理由
大事なお金のことを後出しする建築会社が多い。建物にかかる具体的な金額が把握出来ない
住宅展示場や見学会に参加されたことがありますか?「この家はおいくらですか?」という質問をされたことがあると思います。住宅会社によってその答えに大きな違いがあったりします。一体何が普通で正しいのか、何を基準にどう考えればいいのか、いまいちわからなかったりしませんか?
実を言うと住宅業界では価格表示のついて全く基準がありません。つまり"住宅会社によって価格表示がバラバラである"と。この基準がないことで全ての住宅会社が、安く見せようと思えば安く見せされるわけです。
少しでも多くのお客さんに来て欲しいと思っている住宅会社はチラシやホームページなどでパッと目につく安い価格を表示しています。やたらと契約を急かすような住宅会社は他の住宅会社よりも価格を安く感じさせるような見積書を作ります。
その価格では住むどころか建つことも出来ないような金額...そして、契約した後あるいは契約の一歩手前でいきなり別途費用について聞かされます。
これでは、予算が狂ってしまい後から困ったことになってしまいます。
多くの方の判断基準の一つとなっている坪単価表示を、競合している他社よりも安く見せかけるためのトリックを使う住宅会社もあります。消費者心理を上手くついた作戦です。このトリックはプロである私なら分かりますが、初めて家づくりをされるあなたには、絶対に分からないと思います。
この坪単価トリックは、
✔延床面積と総施工面積の違い
✔尺モジュールとメーターモジュールの 違い
✔本体価格と付帯価格とオプション価格
この3つを使って巧みにつくられているわけです。これらについての詳しい説明は、この後お伝えさせていただこうと思います。安く見せかけることで、より多くの人を引き付けることはそう難しいことじゃなく、ほんとんどの会社がそうしているってことなんです。
何度も言うようですが、住宅会社は大事なお金の話を後出ししがちです。
また安さ以外の価値や家づくりで大切なことが伝えられないことから安さを売りにしてお得感を感じてもうらおうと...
だから、あなた自身がしっかりと知識を付け惑わされないようにすることが大事です。そして、あなたが住宅会社から最初に提示される入口価格だけて判断するのではなく、出口価格(住める家)がいくらなのかをしっかりと把握した上で判断するようにしましょう。
そうすることで、契約した後、予想外の出費に悩まされることがなくなります。
予算オーバーし、頭を下げて親にお金を借りたり、お金の工面に四苦八苦しなくて済むようになります。ですから、表示価格の安さに惑わされないように気を付けていただければと思います。
3つ目の理由
住宅ローン選び
これが
資金計画で失敗する最大の要因
住宅ローンとなると、「難しい」「理解しづらい」「面倒だな」など、出来れば避けて通りたい壁だと思います。
(住宅営業の方でも無知な方がたくさん(/br)いらっしゃいます...)
住宅ローンは情報量が多い上、聞き慣れない言葉がたくさんありますが、ポイントさえしっかり押さえれば決して難しいことではありません。
約5000種類もある住宅ローンの中からピッタリの住宅ローンを1つ選ばなくはいけません。と聞くと、余計難しいと感じてしまうかもしれませんが実は大きく分けると3種類しかなく、それをそれぞれの
金融機関が条件を変えてリリースしているというだけです。
その
『変動金利』『固定金利選択型』『固定金利』
変動金利は、その名の通り金利が変動していくもの。
固定金利選択型は、最初の一定期間だけ金利が固定されるもの。
固定金利は、ずっと同じ金利が続いていくもの。
住宅ローン選びというのは、この3種類の中でどれが自分に最もピッタリ合うかを考えて選ぶだけなんです。